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糖尿病

身体は、食物を摂取すると含まれる糖質に応じて血糖値(血液中に含まれる糖質の値)が上がります。正常な場合、その上がった血糖値を下げるために膵臓から「インスリン」というホルモンが分泌され、体内の血糖値を一定に保とうと働きます。
糖尿病になると、様々な要因でインスリンの分泌量が減少して血糖を調整する機能が低下します。そのことにより血糖値の高い状態がつづき、深刻な合併症をいろいろと引き起こす原因となります。合併症というのは、その病気がもとになって起こる、別の病気や症状のことです。

こんな症状に注意!

糖尿病ははじめのうち、自覚症状がありません。そのため、検査で血糖値が高く、治療が必要といわれたことがあっても、治療を受けない人が多くいます。放置せずにご相談ください。

糖尿病による症状

・尿の量が多くなった 
・のどが異常に乾く 
・全身の倦怠感 
・食べているのに体重が減った

合併症による症状

・目がかすむ、視野がかける 
・尿が泡立つ 
・立ち眩みがする 
・手足のしびれ、痛み 
・傷がなおりにくい、
感染症にかかりやすい


糖尿病の原因

糖尿病ははじめのうち、自覚症状がありません。そのため、検査で血糖値が高く、治療が必要といわれたことがあっても、治療を受けない人が多くいます。放置せずにご相談ください。

糖尿病を引き起こす要因

・生まれつきの体質 
・運動不足 
・肥満 
・ストレス 
・食べ過ぎ、飲み過ぎ 


糖尿病の種類

糖尿病には大きく分けて次の2つのタイプがあります。

Ⅰ型糖尿病

膵臓がインスリンをまったく分泌しないものをⅠ型糖尿病と呼びます。糖尿病の患者さんのうち、Ⅰ型糖尿病はかなり少ないのですが、若い年齢の方に多くみられます。

II型糖尿病

Ⅱ型糖尿病は、インスリンの量が不足しているか、作られたインスリンが十分作用していない場合に起こります。糖尿病のほとんどはⅡ型糖尿病です。40歳を過ぎてから発症する場合がほとんどですが、稀に若い年齢で発症する方もいます。

Ⅰ型糖尿病II型糖尿病
痩せ型肥満と相関関係あり
発症は主に10〜14歳くらい
中年以降にも見られる
発症は一般的に成人以降
近年は若年化
免疫異常、ウイルスが関与免疫異常、ウイルスが関与
急激に進行緩やかに進行
インスリン分泌は
極端に低下
インスリン分泌低下はわずか
インスリン注射による治療食事療法、運動療法が中心
傾向血糖硬化剤の服用

糖尿病が引き起こす合併症

糖尿病により血糖値が高い状態がつづくと、血管や臓器がダメージを受けて、下記のような深刻な合併症を引き起こす原因となります。

糖尿病の合併症

・脳梗塞 
・脳卒中 
・心筋梗塞 
・糖尿病網膜症 
・感染症 
・糖尿病性腎症 
・糖尿病性神経障害
(手足のしびれや壊疽など)

※糖尿病神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病腎症を3大合併症と呼びます。血糖コントロールをしないでいると、糖尿病発症時から10~15年で合併症が発症します。


糖尿病の治療法

インスリンの働きを活発にして血糖値を下げるためには、まず、食事、運動が大切です。そして、薬による治療があります。 糖尿病には様々な症状があるので自己流の治療法で遠回りをするよりも、まずは医師に相談して改善の近道を見つけましょう。
自分自身にあった食事・運動療法を一緒に考えましょう。その療法が継続するように環境づくりなどサポートいたします。


糖尿病教室の様子



糖尿病腎症 – 糖尿病透析予防指導

糖尿病の三大合併症には、神経障害(し)、網膜症(め)、糖尿病性腎症(じ)があります。これらの病気は、細小血管症と呼ばれ、高血糖の状態が長く続くことにより、血管や臓器が傷ついて発症します。「しんけい」、「め」、「じんぞう」を略して「しめじ」と呼ばれています。

しめじ

糖尿病腎症とは

高血糖の状態が長く続くと腎臓にダメージが蓄積します。 腎臓は血液をろ過して老廃物を尿として排泄する重要な臓器です。 腎臓が悪くなり、ろ過機能が低下すると、以下の症状が発症します。
・老廃物がたまる
・本来は必要なたんぱく質が排泄される
・尿が作られにくくなる
悪化すると、腎臓の替わりにろ過機能を機械で補うため、人工透析が 必要になります。人工透析は、週3回、1回につき3~5時間の通院が必要になります。 透析患者は毎年増加傾向で、特に糖尿病性腎症の方が増加しています。

腎臓

透析にならないためには?

適切な血糖・血圧・脂質のコントロールが重要です。状態によっては塩分・たんぱく制限が必要になる場合もあります。腎臓を守るために何ができるか、一緒に考えていきましょう!

人工透析
糖尿病透析予防指導


糖尿病療養指導士

糖尿病療養指導士とは

糖尿病とその療養指導についての専門知識を有します。糖尿病はおそろしい合併症を引き起こすリスクのある病気で、合併症の予防や病気の症状を抑えるためには正しい知識が不可欠です。当院には、資格保有者が3名在籍、積極的に活動しております。患者様の生活を理解し、適切な自己管理や療養を指導させていただきます。

栄養士イラスト

生活習慣を一緒に見直しましょう!

糖尿病の療養生活において、食事や運動・お薬による治療だけでなく普段の生活でも気をつけることがたくさんあります。
当院では、糖尿病療養指導士と栄養士が、個室でゆっくりお話をお聞きしています。患者様一人ひとりに合わせて患者様とともに考え、アドバイスが出来るように心がけています。患者様より「自分で計画した目標だから頑張っているよ」とお声を頂けることが、スタッフにとって何よりの励みになっています。
糖尿病教室も開催しておりますので、皆様のご参加をお待ちしております。なかなか聞けないことや素朴な質問・悩みなどについて、いつでもご相談していただければと思います。

糖尿病教室の風景糖尿病教室の風景




糖尿病教室

近年、糖尿病は食事内容の欧米化や移動手段の変化により爆発的に増加している病気であり、生活習慣病の一つとして注目されています。糖尿病は自覚症状がほとんどなく進行し、心筋梗塞や脳梗塞、網膜症や腎症などあらゆる全身の合併症を引き起こす原因となり、患者さまのQOL(生活の質)を著しく阻害する可能性があります。この治療として新しい薬剤の開発も目覚しい進化を遂げていますが、「病気の十分な理解と食事療法や運動療法など自己管理が最も重要である。」と言われています。

そこで当院では、医師、看護師、栄養士、薬剤師、理学療法士などのエキスパートがそれぞれの専門を生かして、患者さまやそのご家族を対象に糖尿病教室を開催しています。主な内容は、糖尿病やその合併症に関すること、食事や運動、薬物など治療に関することなどです。
糖尿病と指摘されたことはないが、興味をお持ちの方、最近初めて糖尿病とと診断された方、知識を確認したい方、今までは真剣に治療に取り組んでいなかったがこれからはがんばろうと思っている方など、どなたでも結構です。どうぞお気軽にご参加ください。

糖尿病教室

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病院アクセスACCESS

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