入院患者様の中には排泄に問題を抱えている方も多くいらっしゃいます。
排泄の問題は、患者様のQOL(生活の質)を損ねるばかりでなく、患者様にとって精神的なダメージは計り知れません。
看護師や介護士が排泄についての知識・技術を習得し、患者様一人ひとりにあったケアを提供したいとの想いから、
2017年4月、排泄委員会を看護部に立ち上げました。
排泄委員会設立時より院外研修へ参加し、2020年4月現在では3名が排泄機能指導士を取得しています。
排泄機能指導士は、排泄の問題を抱える方、特に高齢者における排泄管理やケアの向上のための専門的な知識や技術を有します。 患者様やご家族への情報提供、相談だけでなく、介護者・看護者・一般医・専門医間の連携のコーディネート、 尿失禁に対する骨盤底筋訓練の指導などの尿失禁に対する理学療法も行います。
排泄機能指導士が中心となり、2018年度から院内資格である院内排泄認定士の育成を行いながら、排泄ケアの質向上に努めています。 初級の12回コースを計画・立案し毎年5名のスタッフが初級コースを卒業しています。 受講中から得た知識を各部署に伝達しスタッフ全員で共有するようにしています。
当院ではスタッフが院内資格であるオムツマイスターを取得する制度があります。 取得したスタッフは、各種オムツの特性を熟知し、患者様それぞれに適したものを選択できます。 また、決まった手順に沿ってオムツの装着をお手伝いすることができます。 患者様に快適に過ごして頂けることを目的として制度を導入しました。 2020年度は看護師・介護士の80%以上が取得できるよう日々練習に励んでいます。