臨床検査科です。
今回は神経伝導速度検査についてご紹介します。本検査は、神経が正常に機能しているかどうか調べる検査です。
皮膚に電気刺激を与えて、電気が抹消神経を伝う速度・強さ・波形を調べます。神経に異常があると波形が小さくかったり、波形自体が現れなかったりします。手や足がしびれる、感覚が鈍いなどで、以下のような神経疾患の疑いがある方に実施します。
・糖尿病性神経障害
・手根管症候群
・ギラン・バレー症候群
この検査は神経を電気で刺激するので多少の痛みは伴いますが、検査による痺れや痛みは残りません。弱い刺激から徐々に強くしますので、強い刺激を長時間与えることはありません。(個人差はあります)
現在、若手スタッフが検査方法を先輩スタッフから指導を受け、スキルアップを図っています。これからも患者さんができるだけ苦痛を感じない、迅速で、かつ、丁寧な検査を提供するため、日々研鑽を積んで参ります。
カテゴリ:院内共通 | 2023/07/25
放射線科です。
2023年3月に最新型80列CT装置のCT Aguilion prime SP(キャノンメディカルシステムズ社製80列マルチスキャン)を導入しました。以前はCT Aguilion primeという機種を9年間使用していました。今回導入した機種は、その上位機種にあたります。
以前の装置からは、ハードウェア面では目立った変化はありませんが、ソフトウェア面ではこの9年間の技術進歩はすばらしく、最近良く耳にするAI技術や、宇宙工学発祥のディープラーニング(深層学習)を搭載することにより撮影能力が大幅に改善しました。これらの技術改善で従来よりも、患者様の被ばくを低減しつつ、高精度な画像撮影を実現しました。検査時間を短縮しながらも、診断をより強力にサポートします。
また、新型CT装置導入と併せて画像処理システム(キャノン社製 AZE Virtual Place)も新しくしました。
この画像処理システムは、CTやMRIの装置で撮影した画像をもとに、3D画像などの診断に適した画像を再構成します。医療の現場において、より多くの情報を得る為により適した画像に加工することは珍しくありません。加工には膨大な処理が必要になるのですが、ワークステーションと呼ばれる優れた演算処理能力を備えたコンピュータを導入することにより、短時間で画像を加工、再構成できます。
(1)元画像(CT画像 胸部断面)
(1)再構成画像(肋骨の抽出3Ⅾ画像)
(2)元画像(CT画像 造影剤を投与した心臓断面)
(2)再構成画像(心臓を栄養する冠状動脈の抽出3D画像)
(3)元画像(CT画像 肛門より炭酸ガスを注入した腹部断面)
(3)再構成画像(大腸の抽出3D画像《大腸検査の大腸コロノグラフィーに使用》)
新たに導入したワークステーションは、以前のものよりも性能が向上しており、より短時間で画像を生成できるようになりました。多種多様な画像を素早く生成でき、その優れた能力で診断に貢献しています。
カテゴリ:院内共通 | 2023/06/15
リハビリテーション部です。日差しが強い日が多くなってきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。4月に新たなセラピストが15人加わりました。
この季節になると毎年、新人スタッフでも患者様に安心して満足いただけるリハビリを提供できるようにオリエンテーションを行い、その他にも先輩スタッフの臨床場面に同席して指導を受けるなど、活発に研鑽を重ねています。
今年のオリエンテーションは、介助方法、コミュニケーションの取り方、治療技術について、患者役とセラピスト役に分かれて実際のリハビリを想定した演習を行いました。積極的な質問が多くあがり、意見交換が活発に行われ、大変充実した時間となりました。5月頃から実際に患者様へリハビリの提供を開始していますが、それぞれの自信に繋がったと思います。また、新人スタッフ同士が交流する機会としても良いオリエンテーションとなりました。
リハビリテーション部では、定期的に勉強会を開催しています。先輩スタッフが指導や伝達するだけでなく、新人スタッフからフレッシュなパワーもらうこともあり、お互いに刺激し合うことができる良い関係を築いています。スタッフ人数が80人を超えて大所帯ですが足並みを揃えて、各セラピストの特徴を活かしつつ、できるだけ早い在宅復帰、社会復帰を目指し、患者様本位のリハビリ提供に日々努めて参ります。
カテゴリ:院内共通 | 2023/05/18
当院は、2023年8月にコロナ病床の指定を受け、一般病棟1フロアを再編成し、コロナ患者の受け入れを行っています。
感染用物品は何を準備するとよいのか、ゾーニングをどのように分けるとよいのか、試行錯誤しながらコロナに立ち向かってきました。
看護師、介護職は夜勤に入る為、各自で安全にPPE(Personal Protective Equipment:個人用防護具)の着脱ができるように何度も繰り返し訓練を行ないました。今では他病棟スタッフに指導できるまでに成長できました。
またコロナ禍であっても患者様、ご家族の思いに寄り添い患者様に快適な入院生活を送って頂けるよう数回のレクリエーションも実施してきました。
5月8日から5類感染症に位置づけられますが、これまでに学んできた経験が活かされるよう看護部一丸となって頑張って参ります。
カテゴリ:院内共通 | 2023/04/24
メディカルサポートセンターです。
寒かった冬も去り、陽ざしが暖かくすっかり春めいてきました。お花見や行楽のシーズンですね。お酒やお弁当など、楽しくお食事をされる機会も多くなり、ついつい飲み過ぎたり、食べ過ぎたりすることもあるかと思います。
最近、非アルコール性脂肪肝の方が増えていることをご存じですか?お酒を飲まなくても脂肪の多い物をたくさん摂取すると肝臓に必要以上の中性脂肪がたまった状態になります。自覚症状がないので気がつきにくいのですが、健康診断の肝機能検査で数値異常から脂肪肝を見つけることができます。
私たち、医療従事者もついついお菓子や炭水化物を食べ過ぎてしまうこともあるですが、患者さんのお手本になるべく、食事内容を見直したり、有酸素運動を取り入れたりと同僚同志でお互い高め合いながら、健康な身体を保つように日々体質改善に努めています。
みなさんも健康診断を毎年受けていらっしゃると思いますが、その健診結果に「要受診」がある方は忘れずに病院を受診されてますか?
痛みなどの自覚症状が無いので、病院を受診しなくてもよいと感じるかもしれません。しかし、病気は早期発見、早期治療が大切です。当院ではMRI、CT、超音波エコーや内視鏡検査などの精密検査を、保険診療できます。どの検査が適切か医師が症状に合わせて判断しますのでご相談ください。
この機会にいま一度、健康診断の結果を見直してはいかがでしょうか。当院でお手伝いできることがあるかもしれません。ご自身のお身体を大切にしてください。
カテゴリ:院内共通 | 2023/03/24
医療相談入退院支援センターです。
新型コロナ感染予防対策と院内連携強化のために、日中、医療相談員(MSW)が各病棟へ、常駐しています。患者さんの心配事などの相談を受けたり、相談員が看護師やリハビリのスタッフと密に連携して、より患者さんにあった支援を提供できるよう取り組んでいます。
また、コロナ禍で今までのように、ご家族の方に会って話を伺うことや、院外とのカンファレンスや会議の開催することが難しい状況が続いています。そのような状況に対応するため、担当相談員が院内のどこにいても患者さんのご家族、院外の医療機関や施設の方と情報共有できるよう、相談員が使用する直通回線を増設しました。
その結果、ご家族やケアマネージャーなど多くの方とさらに密に連絡できるようになりました。患者さんが安心して入退院いただけるよう、情報共有のツールとして大変役立っています。
これからも院内院外問わずに連携を円滑に行うと共に、スムーズな入退院調整ができるように努めて参ります。
カテゴリ:院内共通 | 2023/02/24
明けましておめでとうございます。健診センターです。
まだまだ寒い日が続いておりますが、年末年始はどのように過ごされましたでしょうか。規制無しの連休ということで、旅行や帰省で親族や友人と集まった方も多いと思います。そんな中で、ついついお節料理やお餅を食べ過ぎ、体重が気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような方に、体成分のバランスを計測できる体成分分析装置による検査をご案内いたします。一般の体脂肪計では1種類の周波数を使用して測定していますが、当センターの体成分分析装置(InBody 770)では6種類の周波数を使用して、より正確に測定します。
体重や体脂肪率はもちろんのこと、体成分の主要成分である体水分・タンパク質・ミネラル・体脂肪を測定できます。この4つのバランスに不均衡が生じると、肥満、栄養失調、骨粗鬆症などの症状が現れます。病気予防のために、体成分を分析して体内状況を把握し、生活習慣を見直してはいかがでしょうか。生活習慣の見直しには、保健師がサポートさせていただきます。
検査をご希望される方は、健康診断や人間ドックなどのオプション(検査費用:550円税込み)として、追加でお申し込みいただけます。電話でのご予約の際、または、当センターへお越しの際に検査を追加したい旨、スタッフへお申し付けください。
カテゴリ:院内共通 | 2023/01/18
この度、「日本病院薬剤師会雑誌」12月号の「回復期における病院薬剤師業務」コーナーに、薬剤科で取り組んで実践している「退院時薬剤管理サマリー」の改善内容が掲載されたので、紹介させて頂きます。
退院時薬剤管理サマリーとは、入院中の薬の内容、変更点、管理方法などをまとめ、退院後にかかわる保険薬局のかかりつけ薬剤師へ渡す情報提供書のことです。医師が作成する紹介状(診療情報提供書)の薬バージョンです。入院中に変更になった薬剤が、退院後また元の処方に戻ってしまうことがあります。私たち病院薬剤師は、患者さまに最適な薬剤の種類、剤形や量を、医師・看護師・リハビリ療法士・栄養士・相談員などと相談し、入院中の状態や検査値(腎機能や肝機能)などから薬剤の変更や中止、用法の変更などを提案しています。より良い薬物治療が退院後も継続して行われるように、宇野病院薬剤科では退院される患者さまに、退院時薬剤管理サマリーを発行しています。
患者様の安全な薬物治療を支え、退院後の服薬自立支援を継続していただくためにも引き続きサマリー発行に取り組んでいきます。
薬剤科 村田 優紀
カテゴリ:院内共通 | 2022/12/23
11月27日は愛知県の県政150周年記念でした。その記念として前日に、航空自衛隊が誇るブルーインパルスの展示飛行がありました。小牧基地から飛び立ち、犬山城、愛・地球博記念公園、岡崎城、新城、吉田城跡、名古屋城と巡りました。岡崎市では、ちょうど宇野病院周辺上空を通過するとのことで、八帖交差点の歩道橋には多く人々が一目見ようと集まっていました。いざ宇野病院の上空を通過すると、きれいに編隊を組んだブルーインパルスが6本の白い線を空に描いて、あっという間に飛び去っていきました。一糸乱れぬきれいな編隊飛行で素晴らしかったです。「デルタ・ローパス」という編隊を組んで飛んでいたそうです。
実は、25日にも練習飛行のため、ブルーインパルスが展示飛行を行っていました。本番飛行は曇りで少し残念でしたが、練習飛行は見事な秋晴れでした。目の覚めるような晴天に白い煙が際立ち、素晴らしい光景でした。
ブルーインパルスが岡崎へいつまた飛来するかわかりませんが、ぜひアクロバット飛行も見物したいですね。
愛知県の県政150周年記念。150年前というと西暦だと1872年。和暦では明治5年になります。愛知県の県政が始まってから長い時間が過ぎました。愛知県が特設ホームページを開設して、昔の写真や出来事がまとめられています。ご覧になられると懐かしく、おもしろいかもしれません。
カテゴリ:院内共通 | 2022/12/15
栄養科では、入院患者様の年齢層や食事の嗜好を把握し、より満足度の高いお食事をご提供するため、定期的に食事アンケートを行なっています。2022年度は10月に実施し、病院食の量や味付け、希望されるメニュー等についてご質問いたしました。今回は項目のうちの1つ、ご希望のメニューについてランキングでご紹介します。
ご希望のメニューランキング
1位は炊き込みご飯、2位は茶碗蒸し。この2品は毎回希望される方が多く、既に通常メニューや行事食の献立に取り入れております。今回もご希望が多かったので、入院患者様には早速11月の行事食で栗ご飯と茶碗蒸しをご用意いたしました。
3位は同率で寿司、天ぷら、うどん。こちらの料理については、今後お正月や節分など四季折々の行事を、患者様に晴れやかな気持ちで迎えて頂くため、ご提供出来るよう準備を進めております。
アンケートは患者様の声をお聞きすることができる、私たち栄養士にとって楽しみな仕事の1つです。いただいた貴重なご意見を参考に、これからも安全でおいしい食事提供を目指してまいります。
カテゴリ:院内共通 | 2022/12/09
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